膝の痛みでお世話になりました。
歩く時の痛みが強くて辛かったのですが、今はだいぶ痛みがなくなりました!
(齋藤 志津子様)
膝が痛み出してからまず整形外科に行き変形性膝関節症と診断されました。
それからはまず整形外科に通い治療していたのですが、なかなか改善せず、日常生活でも階段の上り下りやしゃがむなどの何気ない動きが日に日に辛くなってきていました。
このままでは仕事にも支障が出そうなとき、知人の紹介でつちや整骨院に来ました。治療をしながら仕事もしていましたが、次第に良くなっているのを感じ、いつしか気を付けて行っていたことが無意識に今まで通り出来ていたことに驚きました。
そして、何よりもうれしかったのはお医者さんではもう治らないと言われ、趣味のテニスはもうできないと思っていたのにここまで改善できたことです。私の場合、これからも痛みが出ないようにしっかりと定期的に通って痛みが再発しないように気を付けようと思います。
(大内明子 さん)
「免責事項」お客様個人の感想であり、効果効能を保証するものではありません。
なぜ、あなたの膝の痛みはよくならないのでしょう?
毎日病院に行って電気を当てて膝を温めているし、膝が腫れ水がたまったら注射器で水を抜いてもらっているのに。それでも膝の痛みがよくならないのは、膝の痛みに対してのアプローチが間違っているのかもしれません。
膝に痛みがでるのも、水がたまるのも、これらは全て理由があります。
表面の症状だけにアプローチしても、問題が隠れている裏側にアプローチできなければ根本改善につながらないのは明白です。
それでは、変形性膝関節症についてご説明していきます。
温泉やホットパックなどで膝を温めると気持ちがいいですよね。温めることは身体にとって良い場合も多々あります。
しかし、変形性膝関節症はあたためてもあなたのつらい症状は改善しません。
何故でしょうか?
それには骨の成分に答えがあります。
多くの方が骨はカルシウムでできていると思っていますが、実は骨の成分はカルシウムが80%、残りの20%はタンパク質でできています。
タンパク質は熱に弱い物質なので、熱を加えると変性しやすいのです。生卵をゆでると固まる状態。これはタンパク質の熱変性と呼ばれる現象です。
ヒトのからだのタンパク質も基本的に熱に弱く、熱を加え続けると体の状態によっては大きなダメージとなります。
さて、あなたの膝についてですが、病院を受診したときに「炎症が起きてますね」と言われたことはありませんか?
痛む場所は炎症を起こしています。「炎」とは読んで字のごとく、熱を帯びている状態です。当然ながら、燃えているなら消火しなければいけません。そして、熱を持っているのなら冷やさなければいけません。
• 膝の水を抜いている
膝の炎症が長期化すると次第に関節の中に水が溜まってきます。
膝に蓄積された熱を水を集めて冷やそうとしている現象です。
しかし、病院ではこの熱を冷やすために集まった水を注射器で刺して抜いてしまいます。
水を注射器で抜いても一時的にはらくになります。しかし、炎症はおさまるどころか冷やすものを失った膝はますます炎症がひどくなります。炎症がおさまらない膝は、また直ぐに水がたまってきます。
そうやって、水がたまっては抜き、またたまっては抜くを繰り返すことで炎症は加速しては悪化し、徐々に骨が変形してしまうのです。
• 膝に負担がかからないように生活している
では、なぜ膝に熱がたまっていくのでしょうか?
私たちはこの原因を「骨盤や膝関節のゆるみ」と考えています。
関節にゆるみがあると動かすたびにガタついて、その度に摩擦抵抗が起こります。
なかなか開かない引き戸は開け閉めの時にはガタガタいって滑りが悪いですよね。
それは引き戸の滑車の滑りが悪く、摩擦抵抗が生まれているからです。そして、その摩擦抵抗には熱が発生します。
その熱を冷やそうとして、膝に水が集まります。これが水のたまるメカニズムです。
それでもうまく熱が下げられない状態が続くと骨が変形し、変形性膝関節症が進行していきます。
そして、関節のゆるみは適度な負荷をかけないことで生じます。過度の安静、運動不足が続くと関節の滑らかな動きが失われ、かえって関節がゆるんでスムーズに動けなくなり、骨の変形が進んでしまうのです。
変形性膝関節症とは関節の痛みや腫れを生じ、その状態が続くと膝関節の軟骨がすり減ったり、骨が変形してしまう病気です。
中年以降の女性に好発し、現代ではこの疾患に悩んでいる方が非常に多くいらっしゃいます。
変形性膝関節症が進行すると歩行困難となり、手術による人工関節の適応となります。
原因
下肢運動連鎖システムのねじれやゆがみにより、身体の弱い部分に負担がかかり続けることによって少しずつ変形性膝関節症が進行していきます。
下肢運動連鎖システムとは
骨盤―股関節―膝関節―足関節―足部―足趾 を指します。
このシステムが円滑に作用しなければ、スムーズな歩行はできません。
車だって一本のタイヤの空気が抜けている状態で何年間も走り続けることはできませんし、ご家庭にあるエアコンだってフィルターを掃除せず、ホコリがたまり過ぎた状態ではエアコンの効きが悪くなりますよね。
つまり、このシステムの一か所にでも不具合があれば、多くの場合、その負担が膝関節に集中してしまうということになります。
その際、膝関節に大きな力がかかって組織が壊されてしまったり、関節内の摩擦抵抗が強まることで炎症が発生し熱が生まれます。
こうなってしまうと、筋肉をマッサージする、温める、安静にする、といったことをしたとしても、下肢運動連鎖システムのねじれやゆがみが解消されない限りは、膝を使えば使うほどその症状は悪くなっていきます。
当院で変形性膝関節症を改善させるための基本方針は以下の3つです。
「温めると痛みも引くのですが・・・」と患者さんに言われることがありますが、それは身体は膝が温まると血行を促進させ熱を放とうとするからです。つまり、熱を捨てたいからです。
確かに温めれば血行が良くなりますが、その理由は余分な熱を外に排出したいからなのです。ヒトの身体は体温を一定に保つ能力が備わっています。
平熱から1~2度高くなっただけで調子が悪くなりますし、40度を超えれば組織が破壊されてしまいます。
一方で冷却は手法を誤らなければ±0度まで行っても安全性に問題はないといわれています。
実際は温めても冷却しても鎮痛効果はあります。前述したようにヒトの骨の組織はタンパク質でできているからです。神経組織も同様です。
神経組織も40度以上の熱が加わり続けていくと、組織の破壊が始まり温度や痛みへの感覚が鈍麻するため一見痛みが楽になったように感じます。
しかし、このように温めて鎮痛効果を得ることができても、冷めてきた時には熱破壊によりさらに痛みが増し、炎症を長期化させます。
逆に冷却は蓄積された熱をスムーズに放出し、細胞を新鮮な状態にするように働きます。
このお話を患者さんにすると「シップでもいいですか?」と質問されることがあります。
残念なことに、シップでは冷やすことはできません。薬剤の効果でスッとした感覚は得られますが、熱を奪うことはできないのです。やかんや鍋に入ったお湯をシップでは冷ますことはできないですよね。筋肉や関節など大きな部分や奥行きのある部分の熱をシップでは取り去ることはできないのです。
もちろん、当院の手法では安全で効率よく患部を冷却します。
膝の痛みの原因は膝だけにあるわけではありません。
太ももの骨は上は骨盤に、下はスネの骨につながっていますし、スネの骨は足首とつながり、さらに足につながっています。本来は、これらが協調しあってスムーズで滑らかな動きができるわけですが、下肢運動連鎖システムの乱れによって、骨盤や膝関節のゆるみができてしまいます。
膝の回復を考えると、膝だけではなく全身に対してのアプローチが必須です。
膝の機能低下を改善し、軟骨組織を修復させる
変形性膝関節症は突発的に発症することはほとんどありません。長年の生活習慣や身体のバランスの悪さが積み重なって徐々に変形が進み、腫れや痛みの症状が引き起こされるというわけです。
長い年月をかけてできた症状は残念ながらすぐには改善しません。原因となっている骨盤や股関節などの関節の安定性を図りつつ、正常に歩けるように正しい動作の改善をしていきます。
また、膝の機能を少しでも早く取り戻すための効果的な運動を段階的にお伝えしますので、無理のない範囲でできるだけ毎日取り組むようにしてください。
損傷してしまった軟骨を修復するために、超音波低出力パルスという機器を用いての施術も行います