はじめに
当院にも脊柱管狭窄症でお悩みの方が多く来院されます。
“病院に行ったけどなかなか良くならない”、“急に歩けなくなった”などなど、脊柱管狭窄症でお悩みの方の中にも様々な方がいらっしゃいます。
今回は脊柱管狭窄症を簡単ではありますが解説していきます。
脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)とは?
最近ではテレビでも腰椎椎間板ヘルニアとともに取り上げられるようになり、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
「このつらさは脊柱管狭窄症なのだろうか?」「今まで腰が痛くなったこともなかったのに」とお困りの方も多いかもしれません。
脊柱管狭窄症はレントゲンを撮っただけでは分からないことも多いのが実情です。
しかし、脊柱管狭窄症にはある特徴があります。
その最も分かりやすい特徴とは・・?
間欠性跛行(かんけつせいはこう)
テレビでみたことがあるかもしれませんし、病院でお医者さんに言われたことがあるかもしれません。
また、パンフレットなどでも目にしたことがあるかもしれません。
『間欠性跛行(かんけつせいはこう)』
脊柱管狭窄症の最も特徴的な症状です。
言葉は聞いたことがあるけど、あまりよくわからないという方にご説明します。
買い物や外出先で外を歩く。たあいもない日常の風景のようですが、脊柱管狭窄症になってしまうと、今まで当たり前のように出来ていた “歩く” という動作が苦痛に変わります。
歩いていると足が痺れやだるさで苦しくて歩けなくなる・・・
すわって少し休めばまた歩ける・・・
こんな経験ありませんか?
実はこれこそが、脊柱管狭窄症の典型的な症状なのです。
間欠性跛行とは、長時間歩いていると腰やお尻、脚に痺れだるさが出現し、すわって休むと症状が消失し回復する。歩行中にこのような症状を繰り返すことをいいます。
この時の痺れやだるさは“すこし疲れた”という程度が軽いものではなく、“休まないと立っていられないし足が前に運べない”という状態です。
しかし、症状が続くのではなく、すわって休めば症状が消失してまた歩けるようになります。
歩くのはつらいけど、自転車には乗れる
脊柱管狭窄症になると長時間歩き続けることができなくなります。
しかし、自転車にはずっと乗り続けることができます。
間欠性跛行の症状は、直立でまっすぐ立ち続けている時、そして、歩き続けることによって症状が出現・増強していきます。
じつは、間欠性跛行の症状が消失するのは、座っているからではなく、身体が前かがみの姿勢をしている時です。そのために“歩けないけど自転車は乗れる”となります。
腰痛よりもつらくて苦しい
脊柱管狭窄症は、動けないくらいの強い腰痛は訴えません。
それよりも、とにかく「長く歩けない。」
これが一番つらい症状です。
つらくて長く歩けないということは、
■日課だった散歩ができなくなった
■旅行に行きたいけど不安
■出掛けても休むための椅子を探してばかり
■友人に誘われても迷惑なるからと誘いを断る
というように、徐々に出不精となり、外出することが嫌になってしまいます。
そうなるとつらい症状は改善できませんし、加えて足の筋力や体力は落ち、活力まで失ってしまいます。まさに悪循環です。
様子を見続けても良くなることはほとんどありません。
一人でも多くの方がこのつらさから解放されて、毎日を楽しく過ごしていけるように
なってもらうために、当院は研鑽を重ねていきます!