はじめに
今回は、あなたのつらい肩こり解消のための7つのストレッチについて前編と後編の2回に分けて解説します。
私たちは多くの場合、仕事で長い時間にわたってPCの前に座っていますし、休憩中や電車で移動中になると知らず知らずのうちにスマホを操作しています。
現状として、私たち現代人は仕事でもプライベートでもスマホやPCが手放せない生活になっています。
気がつけば数時間ずっと同じ姿勢で画面を見ていた。なんてことがあなたもありませんか?
結果、あなたの背中は丸くなり、肩や首もこり固まって、仕事が終わるころには無意識に肩や首に手を当てている。
そのつらさをどうにか楽にしたくて、仕事帰りにリラクゼーションマッサージや休日にスーパー銭湯のマッサージで、気持ちよくもんでもらいその時は肩や首は楽になりますが、翌日には元に戻ってしまう。つちや整骨院にいらっしゃる多くの患者さんから聞こえてくる声です。
肩こりを解消するためには、肩をもんでいるだけでははっきり言って意味がありません。
どうしてかというと、肩こりは肩だけが原因ではないからです。
肩こりの原因は、頭や首、肩甲骨や背中、腕、腰と様々です。顎関節の噛みあわせや目の疲れにも影響を受けます。これらの部位に適切なアプローチをしない限り、肩こりを根本的に解消することはできません。
それでは、あなたのつらい肩こりを解消するストレッチを前後編2回に分けて名取市の整体師が解説します。
肩こりは整形外科では診断がつかないことが多い
我慢できないくらいつらい肩こりを治したくて整形外科に行ったものの、
「特に異常はないですね。お薬を出しておきますね。」これでおしまいなんてことはよくあります。
そのように原因がはっきりしない肩こりもあります。
これらは
『姿勢の悪さ』、『運動不足』、『ストレス』、『冷え性』
などが大きくかかわっていることが大半です。原因不明の肩こりにも必ず原因はあります。
整形外科では診断名がつかない場合は、十分に治療を受けることができない場合が多いです。
その他の疾患によって起こる肩こりもありますのでご注意を
また整形外科で診断名がつかない肩こりにはその他の専門科の疾患が原因のこともあります。
『高血圧』、『狭心症』、『貧血』、『更年期障害』『うつ病』
なども肩こりの原因となります。
肩こりを根本改善するには、頭首背中肩甲骨腕腰までアプローチ
最初にお伝えしましたが、肩だけをもんでいても一時的なその場しのぎにすぎません。
肩こりを根本的に解決するためには、頭や首、腕、肩甲骨や背中から腰など、これらの部位にアプローチしなければなりません。
ひとのカラダはつながっているからです。
肩だけでなく肩こりの原因となっている筋肉が正常な動きを取り戻していくと、本来の良い姿勢に近づいていきます。
筋肉の柔軟性を取り戻すストレッチ、正しい姿勢を取り戻すストレッチを組み合わせて行うことで本来の良好な姿勢となり、肩こりを根本的に改善することができるのです。
根本改善にはストレッチを習慣しよう
肩こり改善のストレッチは魔法のように1回やれば、この先ずっと肩こりから解放されるというものではありません。
私たち現代人で肩こりを今までに一度も経験したことがない人は、そうそう居ないのではないでしょうか?
ふだん運動習慣がある人でも、スマホを1〜2時間操作した後は肩や首の筋肉はこわばり、張ってきます。
肩や首のこわばりや張り、苦痛を感じたとき、適切なストレッチを知っていれば、さらにひどくなることを予防できますし、もしもストレッチを継続的に行う習慣があれば、慢性的な肩こりや頭痛の効果的な予防となります。
肩こり解消ストレッチ
つちや整骨院セレクトの肩こり解消ストレッチ7種類をお伝えします。
ストレッチは以下の7種類です。
①座っての首ストレッチ
②肩ストレッチ
③わき腹ストレッチ
④肩ストレッチ2
⑤ウィンギングエクササイズ
⑥鎖骨マッサージ・エクササイズ
⑦わきマッサージ・エクササイズ
前編では①~③を解説していきます。
この3種類のストレッチ時間は4~5分ほどで終わります。7種類すべてをやっても10分ちょっとです。
7種類のストレッチを連続してもらうことがもっとも効果的ですが、すきま時間や空いている時間で、どれか1~2種類だけでも効果はあります。
デスクワーク中や通勤時など、肩こりを感じたときに行ってください。
①座っての首ストレッチ
1.両手を頭の後ろで組みます。あごを引きながら身体を前に倒して丸めます。
2.片手で頭をつかみ、右(左)に引きます。この時、もう一方の手は腰に手を当てます。そうすることで、よりストレッチ効果が高まります。
片方の手は腰の後ろにすることで、筋肉が伸びやすくなります。
3.腰に手を当てた状態で、顔は横を向きます。この際、あごを少し持ち上げる感じで。
②肩ストレッチ
1.右(左)の腕を一方の手で抱えます。抱えた手を自分の身体に引き寄せます。
2.手を抱えたまま、身体を捻ります。身体を捻ることで肩だけではなく、背中や腰もストレッチされます。
③わき腹ストレッチ
1.右(左)の肘をつかみ、つかんだ手を引きます。
2.肘をつかみ引きながら、身体を横に倒します。肩とわき腹(肋骨)がストレッチされます。
ストレッチのコツ
1.呼吸を止めずにリラックスして
ストレッチの時に呼吸が止まってしまうと筋肉が伸びにくくなります。また、血圧も上がりやすくなるので要注意です。
ストレッチは痛気持ち良いくらいの刺激で、深呼吸をしながらリラックスして行うことで筋肉が緩み、こりが解消されていきます。
痛すぎるくらいやらなくても効果はありますからご安心を。
2.15秒間はしっかり伸ばす
いろいろな偉い先生方はストレッチは60秒やりなさい。1分間やりなさい。と、意見が割れるところではありますが、当院ではストレッチを行うとき、必ず15秒間伸ばして下さい。と、説明しています。
これは、多くの患者さんに実践してもらったところ、15秒間でも30秒間でも
有意差はなく、15秒間でも効果があることを私たちは知っているからです。
また、反動はつけずにゆっくりじわっとストレッチしましょう。
3.気づいたときはこまめにストレッチ
残念なことにストレッチした後に関節が柔らかくなっても、時間経過と共にまた硬くなっていきます。夜にストレッチしても朝起きると身体は固くなっています。
つまり、朝だけ、夜だけにストレッチをしても最大の効果は得られません。
朝、昼、晩などの時間を問わず、思い出したら少しでもストレッチを継続することで、徐々に筋肉の血行が改善し、しなやかで柔らかい関節を取り戻していくことができます。
4.体を温めて、冷やさないように
筋肉は温度が低いと固くなりやすく、温度が高いと筋肉は伸びやすい性質があります。
ふだんはシャワーだけという方も多いと思いますが、お湯につかり身体を温めることは非常に有効です。
お風呂に入ると身体のコリがほぐれた感じで楽になった。多くの皆さんが経験したことがあるのではないでしょうか?
お風呂に入ると全身の血流量が増えることで、筋肉がほぐれますし、(筋肉が緩む)、副交感神経の働きがよくなるため、身体だけではなく心もリラックスできます。
5. 日常生活の姿勢に注意する
肩こりでお悩みの人は、立っているとき、座っているときも背中が丸くなっています。俗に言う猫背です。
頭は身体の前に位置し、首はストレートネックと呼ばれる頸椎がまっすぐになっている方が非常に多いです。
この悪い姿勢で24時間生活していれば、肩こりになって当然と言えば当然です。
ストレッチを正しく続けていくと、筋肉の柔軟性が改善され、悪い姿勢でいることの方がつらくなってくるのです。
最後に
今回お伝えしたストレッチは、多くのストレッチの中で効果の高いストレッチを組み合わせました。
理想は①~⑦のストレッチをじっくりと、行ってもらうことがもっとも効果が高いです。
しかし、お仕事や通勤中など肩こりを感じたときは2〜3個のストレッチだけでも効果がありますので大丈夫です。
できるものをできるときに、こまめにストレッチしてください。
宮城県名取市のつちや整骨院では、肩こり改善のための施術だけではなく、ストレッチや運動も組み合わせ根本改善を図ります。
また、たびたび施術に通わなくてもいいように、ご自分で良い身体の状態をキープできるように、あなたに最適な組み合わせのセルフケアプランを提供しています。